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独立系SIerとは?特徴から企業まで丸わかり!

今回は大手の独立系SIerについて解説します。

この記事では、以下の流れで解説を行います。独立系の大手SIerについて、具体的に理解できる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

 

≪目次≫

1SIerの4つの分類

2独立系SIerの仕事内容

3独立系SIerの特徴とは

4代表的な独立系SIer

5まとめ

 

①SIerの4つの分類

まずはじめに、みなさん、SIerとはどのような企業のことを指すのかわかりますか?SIerとはSI(システムインテグレーション)を提供する企業を指しますITシステムに関する企画・導入から開発・保守運用まで幅広く手掛けるのがSIerです。

そして、そのSIer企業は、大きくメーカー系、ユーザー系、独立系、外資系の4つに分けられます。

・メーカー系SIer

メーカー系のSIerとは、パソコンをはじめとする、IT系のハードウェア機器の製造メーカーの情報システム事業部門が、親会社から独立・分社した企業を指します。

このため、親会社のハードウェアと組み合わせたソリューション提案や、システム開発が主な業務概要となります。そのため、ハードウェアからソフトウェアまで、トータルサポートが可能になってくるという強みがあります。

・ユーザー系SIer

ユーザー系のSIer企業とは、ユーザー系のSIerとは、親会社が商社や金融機関、製造系大企業など、様々な業種のIT事業部門からなる企業を指します。親会社やグループ会社など、特定の業界や、関連企業向けのソリューション提案や、システム開発などを主に担います。クライアントとなる業界や企業は絞られますが、ユーザーに近い立場と役割を活かし、課題解決に取り組めるという強みがあります。

・独立系SIer

3つ目が独立系SIerです。独立系のSIerとは、親会社を持たず、独自経営でシステム開発をしている企業のことです。様々な分野におけるシステム事業部の社員が起業して立ち上げた企業が多くなっています。あらゆる業界や企業が対象となるため、メーカー系やユーザー系とは異なり、縛りのないシステム化提案が実施できる強みがあります。

・外資系SIer

4つ目は外資系SIerです。外資系SIerとは、海外のIT企業が日本法人を設立したもので、日本市場向けにSIのサービスを展開する企業のことです。外資系SIerの業務内容としては、海外の技術を日本企業に導入するシステム開発案件などが多く見られます。世界規模に標準化された技術や、プロセスを持っていることが特徴です。

 

ユーザー系のSIerについてはこちら

ユーザー系SIer徹底解説!

 

②独立系SIerの仕事内容とは

​​独立系SIer企業の主な仕事内容は、自らが各種の案件を受注してシステムの開発を行うため、まずは案件受注に向けた営業活動から始まります。直接クライアント企業と打ち合わせを実施する中で、自社で使用するシステムを決定したり、使用言語を選択することができるため、自由度は高くなってきます。

また、各案件も自社で選定するため、親会社の縛りもなく、興味深い案件も多く発掘することが可能です。受注後は、システム開発における要件定義、設計、開発、運用と進んでいきます。設計工程には上流工程と下流工程がありますが、SI業界では、大手SIerが上流工程を担当し、その後の下流工程を中小SIerに外注するケースが多いため、企業規模によって仕事内容が異なってきます。

 

③独立系SIerの特徴とは

独立系SIerの一番の特徴は何と言っても業務の幅の広さです。メーカー系SIerは使用するハードウェアやソフトウェアの制限を受けますが、それと比較して独立系SIerはそれらの制限を受けることがなく、優れた製品を自由に使ってシステム構築を行うことができます。また親会社の業務に専任とはならず、企業自ら営業から受注まで全てを請け負うため、さまざまな開発環境に接することができ、あらゆる知識を活かすことができます。

さらに独立系SIerでは特にユーザー系SIerに多く見られるようなコンサルティングなどの上流工程中心の業務内容のみを担当するだけではなく、プログラミング業務も兼任しているところが多いため、コンサルティング能力に加え、プログラミング能力も身につけられる環境になっています。仕事内容や範囲、必要な知識がプロジェクトごとに異なり、また多岐にわたるため、常に能力の高い人材を数多く求めています。よって、経験者の大量採用を行っている企業が多いのも特徴です。

 

④代表的な独立系SIer

ここまで、独立系SIerの、仕事内容や、特徴について取り上げてきましたが、独立系SIerにはどのような企業があるのでしょうか。ここでいくつか紹介したいと思います。

 

・大塚商会

オフィス周りのソリューション展開を中心として活動しており、テレビCMで「たのめーる」を大々的に行っているため、比較的知名度も高くなっています。オフィス周りのソリューション分野の1つとして、システム構築を企業に提供していますが、事業のドメインではないので、SIerでシステムエンジニアとして働きたい人には若干のギャップもあります。

 

・オービック

 

 

 

1968年設立の、歴史ある独立系SIer企業です。独自のサービスに大きな強みを持ち、クライアント企業の業務システムを、独自のクラウド上で稼働させる仕組みを有しています。営業から開発、運用、またサポートまで一貫して請け負っており、独立系SIerとして、自社内でシステム関連業務を完結させている点が大きな特徴です。

・富士ソフト

グループ全体で1万人を超える技術者を擁し、1987年12月に株式上場を果たしています。銀行・証券・生損保などの金融系や、製造、医療、また文教などの業務系システム開発と構築を行っています。近年では、筆ぐるめ、PALROや、moreNOTE、みらいスクールステーションなど、主要プロダクトサービスも展開する一方、通信機器の製造も手がけています。

 

⑤まとめ

いかがでしたか?さまざまな分野に関わることができ、また、高いプログラミング能力を身につけることができる環境が揃っている独立系SIerはとても魅力的ですよね。ぜひ、将来の選択肢の一つに入れてみてはどうでしょうか?

 

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